⑥ 休養・こころ

 睡眠中は、ただ体を休めるだけではなく、心身の修復や記憶の整理をしています。
体は、眠っている間に成長ホルモンを分泌し、疲れをとり、傷んだ部分を修復します。
また、日中に見たことや学習したことを脳に定着させたり、整理したりするのも睡眠の効果です。睡眠時間が不足すると、メンテナンスも不十分になり、疲れがとれなかったり、学習の効果が低くなったりします。

◆体内リズムの乱れはストレスをひきおこす
 体内リズムの乱れは私たちの生活にも大きな影響を与えています。夜更かしや昼夜が逆転した生活、土日の朝寝坊といった生活の乱れは体内リズムに影響を及ぼし、日中ぼーっとしてしまったり、疲れがたまりやすい、良い睡眠が得られないといった不調の原因になると言われています。生活リズムが乱れてしまうと私たちの身体の体内リズムまで乱れてしまい、心身の健康にさまざまな影響を及ぼしてしまいます。例えば昼夜が逆転するような生活リズムの乱れた生活をしている人は体内リズムも乱れている可能性があります。
体内時計の“時刻合わせ”をする、最も影響力の大きな因子は光なので、夜遅くまで起きてずっと明るい環境に身をおいていたり、朝遅い時間まで寝て太陽の光を浴びる時間が遅れてしまったりすると時刻合わせが出来ずに体内リズムは乱れてしまうのです。体内リズムの乱れは、睡眠の質の低下、身体の不調やストレスを引き起こす引き金になってしまいます。

◆ストレスをためないために
 このように、睡眠には、疲労を回復し、ストレスを解消する働きがあります。また、睡眠不足や睡眠障害等の睡眠の問題が事故につながることもあることから、快適な睡眠を確保することは、いきいきとした健康な生活や事故の防止につながるものと考えられます。
 就寝前のカフェインやアルコールの摂取を控えることで、睡眠の質をよくすることができます。なかなか眠れないときは、軽い読書、音楽、香り、ストレッチなど、自分にあった方法で、心身ともにリラックスするよう心がけて、眠たくなってから寝床につくようにすることが推奨されます。特に入浴については、ぬるめの入浴が寝付きを良くします。

◆休養・こころに関するその他の情報
 厚生労働省e-ヘルスネット